2019年9月8日
データセンターネットワーク変革の第3のサイン(兆候)は、ソフトウェア制御です。従来のボックス単位のネットワークは、「ハードウェア定義」とか「ハードウェア制御」と揶揄されてきました。10年前に巨大クラウド企業は、基盤であるハードウェアのネットワークインフラを論理的に集中管理するためには、ソフトウェア制御が不可欠だという答えにたどりつきました。Googleのデザイン原則でも、「階層化されたコントロールプレーンを使用し、論理的に集中管理する...」と明記されています。従来のデータセンター(DC)ネットワークは、ほとんどがボックス単位で構築され、非常に複雑で不安定です(下図参照)。業務の流れ、いわゆるDay0(インストール)/Day1(設定)/Day2(運用)、は煩雑で、数時間、数日、あるいは数週間かかる場合もあります。夜間や週末のアップグレードは、作業時間帯が限られているため、... 続きを読む
2019年7月11日
データセンターのネットワーク変革における第2のサイン(兆候)は、コア&ポッド型の設計原理を取り入れたトポロジです。ポッドはそれ自身にコンピューティング、ネットワーク、およびストレージを包括しており、完結型のユニットで、“ポッドネットワーク”と同意義です。一方、従来型のネットワーク設計のほとんどはN列のラックから成る(N-tier)階層型トポロジ(下図参照)がベースとなっており、20年間に及ぶアーキテクチャを前提に基盤が作られてきました。データセンターネットワークにおけるトラフィック処理がEast-Westのものにシフトするにつれて、N-tierアーキテクチャは極めて過剰収容(オーバーサブスクライブ)の高いネットワークとなり、アプリケーションのパフォーマンスに影響を与えると共に、悪夢のような耐障害性の低さで、時間のかかる複雑なトラブルシューティング作業が発生してしまうようになりました。... 続きを読む
2019年6月12日
 データセンターのネットワーク変革が本格的に進んでいることがわかる7つのサイン(兆候)があると考えています (参照:データセンターのネットワーク変革における7つのサイン) 。いずれのサインも、企業やサービスプロバイダーなどの多くのデータセンターが採用しており、それは巨大クラウド企業が確立したイノベーションがベースになっています。1番目に見られるサインは、ディスアグリゲートされたオープンネットワーキングスイッチの台頭です。これまで従来のネットワークのスタック(ASIC、プラットフォームハードウェア、ネットワークOS)は、メインフレームやミニコンピューター時代と似た独自仕様のクローズドシステムでした。x86革命ではこのスタックを分離化し、(x86 CPU、Linux OSにおいて)各層で独立したイノベーションを可能にしました。さらに、業界スタンダードとなったx86/Linuxスタックは、... 続きを読む
2019年4月23日
AWSのバイスプレジデント兼ディスティングイッシュド・エンジニアであるジェームズ・ハミルトン氏が行った2009年の講演以来、データセンターのネットワーク変革(トランスフォーメーション)に注目が集まっています。この10年間のネットワークにおけるイノベーションは、従来のボックス型のネットワーク機器ベンダーではなく、クラウド市場の巨大企業が牽引してきました。しかし、企業やサービスプロバイダーといったIT組織もまた、このイノベーションに関わってきている兆候があるのかーーーこのブログでは、IT組織にも拡がろうとしているネットワーキングにおけるクラウドイノベーションの7つのサイン(兆候)について、シリーズで明らかにしていきます。650 Group の調査によると、ネットワーキングにおけるクラウドの革新が主流のIT組織にも拡大していることを明確に示しています。... 続きを読む