7 Signs  

データセンターのネットワーク変革が本格的に進んでいることがわかる7つのサイン(兆候)があると考えています (参照:データセンターのネットワーク変革における7つのサイン) 。いずれのサインも、企業やサービスプロバイダーなどの多くのデータセンターが採用しており、それは巨大クラウド企業が確立したイノベーションがベースになっています。

1番目に見られるサインは、ディスアグリゲートされたオープンネットワーキングスイッチの台頭です。これまで従来のネットワークのスタック(ASIC、プラットフォームハードウェア、ネットワークOS)は、メインフレームやミニコンピューター時代と似た独自仕様のクローズドシステムでした。x86革命ではこのスタックを分離化し、(x86 CPU、Linux OSにおいて)各層で独立したイノベーションを可能にしました。

さらに、業界スタンダードとなったx86/Linuxスタックは、サーバーの仮想化やビッグデータ、コンテナ、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ、IaaSクラウドといった新しいスタック層で大きなイノベーションを起こしました。しかし残念ながら、NetFrameと呼ばれるメインフレームのネットワーキングは、古い20世紀のアーキテクチャのままです。ネットワークにはイノベーションが起こらないままで良い理由はありません。


オープンネットワーキングハードウェアは、プロプライエタリのクローズドシステムについていけるか?

巨大クラウド企業は、何年にもわたって膨大な数のオープンネットワーキングスイッチを導入しています。そして、そのことがASICとプラットフォームのロードマップをリードしているのです。彼らは他の市場よりも早く100Gに到達し、さらに1ポートあたり400Gのスループットに向かっています。現在では、独自仕様のシステムとオープンネットワーキングスイッチの間で、ハードウェアパフォーマンスとASIC機能における実質的な違いはありません。下図は、イノベーションを急速に加速させてきたエコシステムを表しています。

ネットワーク変革のサインがあるか

  • 技術やアーキテクチャを構築するための土台になっているか?

    オープンネットワーキングスイッチは、サードパーティのネットワークオペレーティングシステム(NOS)がインストールできるように設計されています。ONIE(Open Network Install Environment)およびONL(Open Network Linux)のようなオープンソーステクノロジーはどちらもOCPプロジェクトであり、NOSの迅速な開発とインストールを可能にします。

  • 大きな変化を起こそうとしているか?

     イーサネット/IPが1990年代初頭に採用されてから、25年以上が経過しています。x86コンピューター革命と同様、オープンネットワーキングはネットワーキング業界に革命的な変化を起こす準備が整っています。

  • 市場の牽引性があるか?

    オープンネットワーキングプラットフォームは、ODM(ホワイトボックス)、もしくはDell EMCのような大手プロバイダー(ブライトボックス)から直接入手することが可能です。また、複数のソフトウェアサプライヤーが、さまざまなユースケースに対応するNOSを提供しています。世界有力企業2000社ランキング(グローバル2000)の大企業を含む、あらゆる規模の1000社以上の顧客が、世界中のデータセンターで本番稼働用にディスアグリゲートされたネットワークスタックを導入しています。

 

ハードウェアとソフトウェアを別々に購入したほうが良いのか?ワンストップのサポートを受けるにはどうすればよいのか

これは独占的なネットワークベンダーによるFUD戦術(恐怖、不安、疑念をあおるマーケティング戦術)です。ハードウェアとソフトウェアを同じプロバイダーから調達し、同じところからサポートを受けるという確立されたモデルがあります。一方で、コンピューター分野では20年以上にわたって分離モデルが当たり前となっており、これと同じことです。ソリューションを調達するには、複数のオプションがあります。

  • チャネルパートナーまたはシステムインテグレーターによる、エンドユーザーに完全なソリューション(スイッチ、NOS、ケーブル/光ファイバー)の提供。
  • Dell EMCのようなハードウェアプロバイダーによる、スイッチハードウェアおよびケーブル/光ファイバーとともにサードパーティ製のNOSを組み合わせた再販。
サポートの一元化に関しては、NOSサプライヤーまたはOEM/システムインテグレーターのいずれかが、エンドユーザーのあらゆるテクニカルサポートニーズを満たすワンストップ窓口となります。

ネットワーキングのソフトウェアチームは必要か?

もちろんソフトウェアチームやプログラミングスキルは必要ありません。これも、独自仕様のネットワークベンダーによるFUD戦術です。定まったユースケースに対して、ユーザーはネットワークチームにCLIとGUIを活用して完全なターンキーソリューションを提供するNOS、あるいはAPIを利用してDevOpsワークフローと統合するNOSを選択することができます。

企業にもたらされるオープンネットワーキングのメリットとは

多くのIT部門は、クラウドスタイルのネットワーキングの採用をはじめ、関連するメリットの実現に向けたネットワーク変革に取り組んでいます。このメリットには、イノベーションの加速、サービス速度、自動化、ベンダーの選択、CapEx(設備投資)とOpEx(運用コスト)の削減などが挙げられるでしょう。オープンネットワーキングではCapExの削減ハードウェアベンダーの選択はすぐに可能です。すべてのオープンネットワーキングスイッチに標準装備されているONIEを使用すると、標準ベースの自動起動とゼロタッチNOSインストールが可能になり、初動のシンプル化と効率向上を実現できます。そして自由にベンダーを選ぶことができます。顧客はNOSを変更することなくハードウェアを選択できますし、反対にハードウェアの変更なしにNOSを選択できます。つまりプロプライエタリベンダーからの束縛を離れ、顧客がすべての選択権を持てるようになるのです。

「ネットワーク中心のソリューションにおいてソフトウェアとハードウェアが分離することで、費用と技術の面で閉じられていたドアが開放されました。このソリューションは、ハードウェア中心のソリューションと比較すると手頃な投資費用で実現できるだけではなく、単一の一元管理化された可視性の高いソリューションがもたらす運用コスト削減も同様に、素晴らしいものです。製品は操作が容易で、宣伝通りに動作しましたし、拡張とメインテナンスも容易です。」

-- Gartner Peer Insightsより、製造業界の大企業におけるITインフラストラクチャのチーフアーキテクトからのレビュー: https://www.gartner.com/reviews/review/view/554932

「Big Switchのユーザー体験は素晴らしいです。現在、新しいデータセンターへの移行を進めており、Ciscoのスイッチプラットフォームからの移行を決定しました。Ciscoが生産していたコードのポート品質はその複雑さもあり、私たちには適していないと感じました。そして数あるベンダーの中から、当社のコンピュータープラットフォームとの統合と実装が容易なBig Switchを選びました。これまでのところ、この決定にとても満足しています。Big Switchの技術、社員、ビジョンは私たちの期待を超えています。操作がシンプルで、機能が膨れ上げっていくこともありません。また、オープンスイッチ上で動作するため、長期的なベンダーロックインのリスクが軽減されます。」

-- Gartner Peer Insightsより、サービス業界の大企業におけるネットワーク運用アシスタントディレクターからのレビュー: https://www.gartner.com/reviews/review/view/553655

オープンネットワーキングにおけるBig Switchの役割とは

Big Switchは、Dell EMC、およびEdgecoreのオープンネットワーキングスイッチのプラットフォームで動作する、データセンタースイッチおよび可視化ファブリック(BCF:Big Cloud FabricとBMF:Big Monitoring Fabric)のソフトウェアソリューションを提供しています。BCFとBMFはどちらも、クラウドを構築することを第一の原則としており、VPC(仮想プライベートクラウド)やアナリティクスなどが活用できるハイブリッドクラウドネットワーキングを可能にします。また、Big SwitchはONIEの共同スポンサーであり、Open Network LinuxプロジェクトでOCPにプラットフォームコードを提供しています。ONLを使用するとハードウェアプラットフォームを抽象化できるため、サードパーティのNOSプロバイダーは従来よりもはるかに少ない投資で開発を促進できます。Big SwitchのBCFとBMFはどちらもONL上で構築されているため、ONLは完全に検証され、稼働中のデータセンターでも利用されています。

このようにオープンネットワーキングは確実に始動しています。企業はプロプライエタリベンダーのFUD戦術にまどわされずに、データセンターにおけるネットワーク変革の重要な戦略として、クラウドスタイルのインフラストラクチャを導入しているのです。

 

プラシャント・ガンジー(Prashant Gandhi)

Big Switch Networks, Inc.

副社長 兼 最高製品責任者(Vice President & Chief Product Officer)

プラシャント・ガンジーは、Big Switchのプロダクトマネジメント、製品マーケティング、技術パートナーシップ/ソリューションおよびテクニカルマーケティングなど、クラウドファーストネットワーキングを実現する同社の製品ポートフォリオ全体の戦略を指揮しています。これまでも、主力製品であるBig Cloud FabricとBig Monitoring Fabricの製品戦略・開発に貢献してきました。また、Big Switch Networks主導のオープンソースイニシアティブ、Open Network Linux(ONL)の責任者として、オープンネットワーキングの普及とユーザー企業のハードウェア選択肢の拡大を目指しています。